酒場 千鳥足

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(…きれいだなぁ…。) そんなレンの仕草に、モノは胸の鼓動が早くなって、体温が上がるのを感じていた。 一方はたかれたヘキさんは、かかかっと何でもないように笑っている。 「もう…。」 飄々としたヘキさんに少し頬を膨らませて、ため息をつくレン。 そして、モノとソフィに向き直るとたたずまいを直す。 「…こほん。お初にお目にかかります。わたくし、レン・タチバナと申します。 よろしくお願いしますね。」 丁寧な口調で言うと、レンは深々と頭を下げた。
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