酒場 千鳥足

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「そうです。メニュー見たんですけど、ちょっと分からなくて…。」 モノはメニューを手にしながら、レンに話す。内心は少しテンパっていた。 「そうね…。それなら、このテンプラ、なんてどうかしら?」 メニューの料理名を細い指で示しながら、レンは料理を薦める。 (テンプラ…。食材をカリッとした衣で包んで揚げたもの…。) モノはソフィをチラッと見る。 彼女は説明を読んで、首を縦に振る。 どうやらソフィも同意らしい。 というより何でもいいから早く食べてみたい、という心の中が見えそうな表情だった。 「じゃあ…とりあえずテンプラ、お願いします。」 レンは笑顔で分かりましたと言うと、ヘキさんと同じように奥へと消えていった。
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