目覚めの朝

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(制服だと?フワリータウンの?) 私服ではないということに、とりあえず安心したような残念なような心境のモノだったが、制服という答えにまた衝撃を受ける。 (ヘキさん…!あなたの趣味なのか!? …正直ちょっと嬉しいです。) 絶対に口にはしないであろう一言を、心の中で呟いて、モノはふと気づく。 (あれ?フワリータウンの制服? ……なんで君がそんなの着てんの? ひょっとして、君も……働くの?) モノの疑問が口にされる直前、ソフィは思い出したかのように手を叩く。 「あ!そだ、モノ! そんなことより、早く行かなきゃ!」 そう言うと、ソフィはまだ床に座っていたモノの手首を掴んだ。
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