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床に座り込んで彼女の服装に混乱していたモノは、ソフィに成すがままに引っ張られる。
「え…ちょっと待って……
今立つから!ちょっ痛いっ!ソフィ!」
僕はグイグイと引っ張られて、階段の目の前に引きずられるようにきた。
「ちょ、ま、ソフィ!階段はヤバいってぇ!!」
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なんとかソフィから手を離してもらい、自分の足で階段を降りることができたモノ。
今モノとソフィは昨日の食堂の前にきていた。
(危なかった…階段、引きずり降ろされるとこだった………。)
モノは胸をなでおろし、一安心とばかりに小さく息を吐く。
(けどソフィ、力あるんだな…。)
女の子に引きずられるなんて。と朝からブルーになりつつあるモノ。
そんな彼の様子に気付く素振りもなく、ソフィは食堂の隣のドアを開けた。
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