魔導装女、参上!

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★ まだ少し冷える朝。 「くっはぁー、眠い…」 朝日が照らす通学路を歩く。時間的にはまだ早いため、何度もでも言おう、眠い。 「ハカセ、また夜更かし?」 ほどほどにしといた方がいいよ?やんわりと俺に話しかけるのは、隣を歩く男子制服をぴしっと着こなした我が友達、フカワ君。その容姿は、呆れる位に整っている。 癖っ毛の黒髪に、ピシッと伸ばされた背筋。更に優しげに緩められた口元。やべぇ、今日も朝から素敵やん! 「ちょ、どうしたのさハカセ?すごい笑顔なんだけど?さっきまでの眠さはどこにいったのさ?」 「いや、ごめん」 おっといかん。フカワ君のあまりの可愛さに思考回路がトンでいたみたいだね。 フカワ君にドン引きされるのはキツイ。いや、自殺ものだ。 「ほら、ハカセ。少し急がないと、そろそろ時間が…ね?」 やんわりとそう言ってくれるフカワ君。ああ、フカワ君。 「そだね!行こう!早く行こう!二人で!」 やべぇ、また滾ってキ・タ・ゼ! あ、ちなみに誤解がないように知っておいて欲しいんだけど、フカワ君は…… 「ぐっどもーにんぐムスメっ!」 「ごまきっ」 俺の思考は中断。背後からの綺麗なドロップキックによって。 「背骨が……折れてる…?」 「ちょ、落ち着いてよハカセ!膝ついて四つん這いになれてる時点で大丈夫だから!」 ぐぅ、フカワ君……状況解説あざす… とりあえずお礼もそこそこに、俺の背骨を折った相手を睨む。 「おいコラ、フシギなにするか」 「いや、ハカセ……何で片言なの?どうしたの?」 フカワ君のツッコミのタイミングは神だな。
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