魔導装女、参上!

8/10
前へ
/45ページ
次へ
その様子を見ながら、一言。 「いつも思うけど、ガチの格闘戦なんだね…やっぱ」 「とどめだお! 山吹色に輝く粒子が右拳に集まり、光を放つ。 更に、一足で怪物犬との間合いを詰めて、その拳を腹部に叩き込んだ。 瞬間、光が爆ぜ、怪物犬は消滅した。 はぁ、今回も無事に終わった。俺は崩れ落ちていく怪物の残骸から一匹の犬が現れ、一瞬呆けたように首をかしげた跡、どこかに走り去っていった。 ★ 「は?化け物騒ぎ?」 俺こと、ハカセは現在絶賛登校中。向かうは我らが高校。 「うん。何でもこの辺の町だけじゃなくて、色々な所で目撃されているらしいよ?」 俺の隣では、フカワ君が神妙な顔つきで話している。 いやー、メチャクチャ思い当たることがあります。 「へー、非科学的な話だねぇ。化け物なんて」 とりあえずそう言っておく。いや、そう言うしかないじゃない? その話はそこで終わり。俺たちは昨日のテレビ番組の話や、ゲームの話に切り替えて、学校に着くまで穏やかな道のりを過ごした。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加