二人のハルと恵みの雨

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知らない土地に、たった独り… 孤独から逃れたかったという気持ちもあったのかもしれない。 でも、もう私の気持ちは止まらなかった。 「私、晴くんともっと話したい…」 彼は少しだけ意外そうな顔をしたが、すぐにニコニコと嬉しそうな表情になった。 その後、式の間は会話が無くなったけど、 彼はそっと私の手を取ってきて私も彼の手を握り締める。 式の間ずっと私たちは手を繋いでいた。 早く入学式が終わって二人きりになって、 もっと彼の事を知りたくて…
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