二人のハルと恵みの雨

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入学式の後は講堂を出て、螺旋階段を上がったところにあるラウンジで晴くんとティータイム。 しかしここは入学生、在学生が入り混じって少し騒がしい。 ゆっくりお話もできない… それは彼も同じ思いのようだった。 「ちょっと煩いよね、ここ」 「うん、そうだね」 「えっと…、ウチ、来る?」 私の外見って、地味だと思う。恋愛事情は、まあ人並み。 高校時代はいちおう彼氏がいたし、実は処女貫通はとうにすましている。 一人暮らしの男の子の家に招かれることがどういうことかぐらい…、解ってる。 でも彼のこと、嫌いじゃないし、むしろ興味がある。 だからOKして招かれることにした。
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