二人のハルと恵みの雨

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大学の正面入口から出ると長い御影石の道がある。 私が御影石の上を歩き、彼は私の手を取って優しくエスコート。 エイッと御影石から彼に向かって飛び降りると、彼は腰を抱くようにしっかり私をキャッチ。 「エヘ」 「もー春子さんってば」 照れ笑いすると、彼はちょっと恥ずかしそうに頬を赤らめてストンと私を地面に着地させてくれた。 彼の住まいのアパートは、大学から歩いて5分くらいのところ。 もちろん、私たちは手を繋いで歩いてきた。
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