27人が本棚に入れています
本棚に追加
バキバキに六つに割れた腹筋。
細くて華奢だとすら思っていた晴くんの身体は、実によく鍛えられていて明らかにスポーツマンの体型だった。
このような着痩せする細マッチョが多いスポーツに心当たりがある。
高校の時に付き合ってた彼がそうだった。
「晴くん、ボクシングでもやってたの?」
「僕、暴力は嫌いだよ。人を殴るなんてとんでもない!」
「じゃあマラソン?」
「んー、それも違う。どっちかと言うと苦手かな」
「でも、この身体…」
上半身裸になった彼の腹筋に手を当てて、スリスリと擦ってみると彼はスルリと私をかわして逃げた。
「あ、何よ」
「くすぐったいってば」
面白がって私は彼を追い、
彼はケラケラと笑いながら逃げる。
最初のコメントを投稿しよう!