十一、男の誘惑とすれ違い

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「里桜?どうした?」 「え?ううん、何でもないよ。ほら、早くお風呂入って疲れ取って来て」 蓮也の背中をそっと押して浴室へと促す 蓮也は分かった分かったと言わんばかりに、浴室へと向かい脱衣所に入る前に振り返る 「一緒に入るか?」 「なっ!?は、入らないよっ」 頬が真っ赤に染まり熱を持つのが伝わる中、不適な笑みを浮かべる蓮也が視界に捉えられた またそうやってからかうんだから 私が一緒に入らない事を分かってて言ってるんでしょ 蓮也はSなんだから。 結局その日は相談する事なく、蓮也の腕の中で眠りに付く事になった 翌朝、目覚めると既に蓮也の姿はなく一人で朝食を取り仕事場へと向かう 相変わらず、サングラス掛けた人がついて来てるけど気にしない様にした それから五日が経ち、相変わらず蓮也は忙しい日々を送っていて最近まともに食事さえも一緒にしていない 蓮也は現場が忙しいのか、あまり帰ってさえ来なくて、一人で過ごす事が日に日に増えてる。
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