★紫☆

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バタンと閉まるドア。 私は机に伏せ、声を上げて泣いた。自分のした馬鹿げた行為に、悔やんでも悔やみきれない。 大好きなアランと… もう終わり? 『めっちゃ好きやねん』 アランの口癖… アランの笑顔が瞼に浮かぶ。 「ごめんなさい。ごめんなさい」 嫌だよ、別れたくないよ。 アラン… ごめんなさい。 いくら謝っても… 私達はもう終わりなの? 私は生徒指導室を出て、泣き腫らしたまま保健室に行く。 「先生…少し休ませて」 「あら?どうしたの?熱があるのかな?気分悪い?」 養護教諭の松本先生は女性で優しく、生徒達から慕われている。 松本先生は私の額に手を当てた。温かい掌に、私の涙腺は崩壊する。
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