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バタンと閉まるドア。
私は机に伏せ、声を上げて泣いた。自分のした馬鹿げた行為に、悔やんでも悔やみきれない。
大好きなアランと…
もう終わり?
『めっちゃ好きやねん』
アランの口癖…
アランの笑顔が瞼に浮かぶ。
「ごめんなさい。ごめんなさい」
嫌だよ、別れたくないよ。
アラン…
ごめんなさい。
いくら謝っても…
私達はもう終わりなの?
私は生徒指導室を出て、泣き腫らしたまま保健室に行く。
「先生…少し休ませて」
「あら?どうしたの?熱があるのかな?気分悪い?」
養護教諭の松本先生は女性で優しく、生徒達から慕われている。
松本先生は私の額に手を当てた。温かい掌に、私の涙腺は崩壊する。
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