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葉月は不服そうな顔で、黙って俺に着いてきた。俺は葉月を生徒指導室に入れる。
「滝沢先生、話って何ですか?男女交際についてなら、ちゃんと節度は守ってます」
「そこに座って、ちょっと待っていろ」
俺は資料室に行き、今年の卒業アルバムを手に取る。生徒指導室に戻ると、葉月は机に両手をつき頬杖をついていた。
美希のくせだ。
無意識の内に、美希のくせが出ている。
「滝沢先生、私いつまでここにいればいいの?」
「葉月、これはな。今年の卒業アルバムだ」
「卒業…アルバム?」
「そうなんだ。俺の彼女は鈴蘭女学院大学の一年生なんだ。だから、この中に俺の彼女がいるんだ」
「は?」
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