悪魔の想い

14/14
584人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
爽快。すれ違うヤツの殆どが驚いてる。 痛い程の視線は、握られてる2人の手に注がれていた。 その手を無理にほどこうとしてくるが、俺はそうさせない。 「やだよ。せっかく見せびらかしてんのに?」 囁く様に顔を近付けて、少しの意地悪。 「ち…近いから!」 そう言ってそっぽを向いたのに、耳が赤いのでバレバレ。 そんな反応が可愛くて苛めたくなる。 「あ、照れてんの?顔見せて?」 からかい調子を隠し切れないのは仕方ない。だって隣に居れるから。 「あぁーあ、残念。教室に着いちゃった」 せっかく繋いだのに放さなきゃいけない。 「着いたからもう放して」 名残惜しい俺とは裏腹に、うんざりした様な声を発する。 ねぇ。嫌でも拒否してても。 …離してあげれないから。 だってせっかく手に入れたから。 あの瞬間から たぶんずっと… 気付かなかっただけで こうして手を繋ぐ事を望んでいた。 俺のモノだと知らしめる為に。 いつかは心も俺のモノになってくれるだろうか? 負から始まる感情は 正になりやすいから。 だからきっと高望みじゃなく 彼氏と彼女を実現したい。 それまで少々の意地悪は許してね?      おわり
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!