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椅子に促され腰かける。
今も足元ではルーク?が喉仏ーー・・・要するに急所を狙ってる。
ーー・・・嫌われるようなことしたか?
「ごめんなさいねぇ。
今うちで、迷い鳥を保護してるのよぉ。
ルークってば大事にしすぎよねぇ」
「はぁ……」
目の前に出されたのは、紅茶とパウンドケーキ。
チョコレートにアーモンドが入っている。
ーー・・・るうのケーキ、食べたいな。
「どうぞ食べてぇ♪」
「……いただきます」
パクり
一口食べれば……
「っ」
「あらやだ、泣くほど不味かった?」
「っ、いえ、すいません」
……るうの味にそっくりだ。
ただそれだけ。
それだけで、泣くなんて。
馬鹿みたいだ。
逢いたい
逢いたい
たった数ヵ月。
それだけなのに、なんで。
こんなに苦しくなる。
涙を拭うと、愛想笑いを浮かべて。
ーー・・・うまく取り繕えているだろうか。
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