第7話

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「あたしねぇ、飼ってた鳥を無責任に逃がすやつって大っ嫌いよ」 「……はい?」 「鳥は一度餌付けされて、甘やかされれば外の世界では生きていけない 死んじゃうのに、外に離すなんて最低でしょ?」 「はぁ」 ーー・・・やっぱり画家って変わってるのか? 意味がわからん。 「あんたもその一人かと思ったけど……どうやら違うみたいね」 目を開けて、にっこりと微笑むと。 「さて。 保護してた小鳥もそろそろ飼い主に返さなくちゃね」 「??あの……」 「ルーク!起こしてあげて」 「ワフッ」 ルークは僕に向かってきたときとは全く違う。 尻尾をブンブン振り回して、ソファの向こうに向かう。 何をしてるのか分からない。 「……あの、」 「いいから、小鳥のお目覚めよ」 パチリとウィンクされて。 一瞬ぞわっとするも。 次の瞬間には忘れてしまう。 「ワンッ」 「ひゃ、るーく、ビックリしたぁ」
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