第1話

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「っん、ぅ」 まるで逃げるかのように引ける腰。 グッと押さえ込む。 ーー・・・逃がすわけないでしょ?るう。 白い肌には僕のつけた華が舞っている。 あぁ、可愛い。 愛しい。 僕のお姫様。 高校生の君に、こんなにも溺れてる。   「ぁ、」 白い小さな体が、細かく震えはじめる。 息が荒い。 限界だろうか。 「もうイきたい? いいよ、イって」 抱き締めて、キスをして。 「っ、あぁ」 伸ばされた手に指を絡める。 それでいいよ。 僕がいなければ、呼吸もできないほどに。 僕に溺れてしまえばいい。 頂点を迎えた、その耳に。 「もう少しだよ、ひめ」 きっと、聞こえないだろう。 最中は外しているから。 それでいいよ。 頬を伝う涙を拭って、意識のとんだ体を抱き締める。 あと少し。 あと少しで君が全部手に入る。
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