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ーー・・・
「たまには一緒に寝ようよ」
服を着るるうを後ろから抱き締めて、指にくるくるの毛先を絡める。
あー、ふわふわしてて、ずっとこうしてたい。
なんならもう一回ーー・・・と、思うけれど。
学生のるうに無理させたくはない。
だから一緒に寝るので我慢する。
なのに。
その綺麗な細い指は壁にかけられた時計を指差す。
「ん?あー、12時越えたね」
あー、言いたいこと分かった。
「もう勤務時間を終えたので。
失礼します」
「残念」
"勤務時間"とか言わないでほしいんだけど。
「おやすみ、るう」
「おやすみなさいませ慈雨様」
「違うでしょ?」
るうが理屈こねるなら、僕だって屁理屈言うけど?
スッと指差す、さっきのるうと同じように。
「……12時を越えています」
「うん。そしたらさ。
今るうはプライベートでしょ?
慈雨"様"ってのは違うでしょ」
嫌いなんだよね。
るうに慈雨"様"って言われるの。
「おやすみなさい、慈雨にぃ」
「おやすみ、るう」
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