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「ふぃー……極楽ぅ……」
これでもかとビッチ便器ちゃんを使って快感を得た私は、これでもかという位の事後処理を済ませる。後は綺麗さっぱり水に流して、この子と私の関係も終わりというわけだ。
「流石は便器さん! テラビッチ!」
調子も戻り、この余裕。戻ったら何を歌おうか、なんて考えながら着衣の乱れを直して振り返る。すると、給水タンクの上にあるペンギンのぬいぐるみが目に入った。えーと、これは確か……コガタペンギン。ペンギン好きのお友達から写真を見せて貰ったから覚えてる。目測40cm程。ほぼ実寸大。入るときには気付かなかったけど、インテリアかな?それとも忘れ物?何にしても可愛いなぁ……雪のハートがきゅんきゅんしちゃう!
「やぁ、こんにちは!」
「こんにちはぁ☆」
突然の挨拶にもぶりっと対応、流石は私。片翼を上げて喋るペンギンさんから目を逸らした私は、用意した消毒液付きペーパー越しに水洗レバーを……。
「ん?」
「ん?」
引いた。じゃばばばぁー、という音が、私達の間に流れた。そして絡み合う視線、輝く瞳、そして二人は恋に……。
「落ちるかボケェエエ!!?」
「☆@#%!?」
怒りの叫びと共に、給水タンクの上で座る小さな覗き魔の顔面にダイナマイトストレート。想像に違わぬ感触と共に、私の拳がその顔面にメシャアッ! とめり込む。
「おい、ノゾキペンギン……私のお尻は高く付くぞ……何が目的だ……?」
その柔らかな顔面から拳を引き抜き、ドスを利かせた声で事情聴取。事と次第によっちゃ、その可愛さに免じて現金で手を打ってやる所存だ。
「酷いや、いきなり殴るなんて……もうっ、僕がぬいぐるみじゃなかったら死んでるところだったよ」
ポンと音を立てて元に戻る嘴を両翼で押さえ、プルプルと身を捩るノゾキペンギン。可愛い、しかしここで騙されてはいけない。このような手合いは、こうして事態を有耶無耶にするのだ。自身が可愛いことを十分に理解している故に。そこらのビッチは騙せても、この雪様は騙せぬぞ変態ペンギン……! さぁ、欲にまみれたその正体を現せ!
「えっとね、落ち着いて聴いてね? 実は君に頼みたい事が……って、何してるの?」
「……追加オプション!!!」
「うぎゃー!?」
いやらしいペンギンの顔面に、消毒液がたっぷりついたペーパー攻撃。べっちゃあ、と音を立て、ペーパーは漏れ無くその目元に張り付いた。
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