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「近い内って?」
私が聞くと
「何度も聞くな」
と潤くんはタバコの煙を吐き出しながら言った
「帰るね」
私は言うと潤くんの部屋を後にした
―――――
私は梅雨の時期の雨の中を傘をさして帰り道を歩いていた
私は潤くんが好きだけど、潤くんは私に気持ちがない事は分かっている
でも潤くんと居たくて、どんな形でも良いから一緒に居たくて潤くんと会っていた
私は必要とされていない
潤くんが私を必要とする時は、私が欲しい時だけ
分かっている
潤くんが欲しいは私の体だけ
涙が出てきた
これもいつもの事で私は泣きながら傘で顔を隠し家路への道を歩いた
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