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「お前……どうした? その顔?」
――ゼンブ、センセイノセイ! ビジュツブノダンシニヤラレタ!
蛙のような重い瞼と脂肪がのった頬は二倍に膨れ上がり、口元には丸い紫色の痣と、薄っすらと滲んだ血。顔のにきびは潰れ、膿が出ていた。
――ナンデ、コンナオモイヲ、シナケレバナラナイノ?
あまりの醜さに、じりじりと後退をした。
「お、落ち着け、井上。保健室へ行こう……」
――ブカツニ、クルナッテ。
モウ、イカナイワ! センセイ。セキニントッテヨ! ワタシト、ケッコンシナサイヨ!
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