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「時間なんて関係ないよ。出会い無いもん。若いうちに結婚なんてしなきゃ良かった! もっと遊びたかったなー」
「お前には幸せになって貰わないとな。短期間で出世が出来たのは、りりかのお蔭だ。
なにも分からない私に、仕事を丹念に教えてくれたお前に、本当に感謝している」
今度はお礼を込めて、二つのグラスにワインを注いだ。
「だって驚いたよ。まさかイケメンで有名な美術教師、山田先生が入社するなんて、思ってもみなかった」
次々と料理が運ばれる。リゾットの湯気がいい匂いを振りまいた。ギアナの海老も大きくて逞しい。
「俺だってびっくりしたさ。絵を描かなくなったのは残念だけど、今の仕事で満足しているよ」
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