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敗者を見下すように鼻を鳴らす。
これは死んだだろう。咎菜慎理とは、元々そんなに頑丈な人間ではなかったはずだ。どんな理屈が通って今、あのクソガキが生きているというのだろう。
「……興はまだ冷めてないし――そうね……また不思議でも鑑賞するとしますか……」
その前に傷の手当てかな――白河が適当に呟き、今度こそ部屋(半壊して最早部屋と呼べるかどうかは疑問だが)を後にしようとした――直後だった。
怪物は、後ろに立っていた。
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