三月

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8日 なんか書くかってことでグライヴとセブンの話でも書いてみる 【えぇ大好きですよ】 バシン──と、鋭い音が燭台に照らされた室内の闇を切り裂いた。 少年は一瞬何が起きたのか理解できず思考が止まる。 刹那、急に世界が変わって天井を見上げて尻餅をついている自身に気付くと同時に頬がジンジンと熱を帯び、叩かれたのだとそこで気付いた。 「使用人の分際で……私に意見するというのか」 「っ……申し訳、ありません。でも旦那様、いくらなんでも坊っちゃんが可哀想です!もうあんなことは──!」 「黙れッ!」 怒号と共に靴底が少年の身体を襲う。 先程と対照的な鈍い音が室内に、少年の体内に響き渡る。 「汚らわしい鼠風情が!拾ってやった恩も忘れて!口答えするな!この私に!当主である、私に!」 「いッ!ぐ、う……!」 何度も、何度も、何度も何度も何度も振り下ろされる怒りに任せた鉄槌に、少年は身体を丸めて堪えるしかなかった。 ようやく雨のような暴行が止まる頃、既に顔面は腫れて見る影も無い。 身体の至るところが痛み、きっと何箇所かは骨も折れているだろう。 仕えるべき当主はもう殴るのにも飽きたのか、踵を返して椅子へと向かう。 「だ、んな……様……どうか、どうか坊っちゃんには……もう……手を……」 無礼を承知で、その足にしがみつく。 だが言い終えるより先に空いている右足の蹴りが飛んできた。 「くどい!」 「う゛っ……!!」 「この屑めが!!竜の血も持たぬ部外者が!!所詮貴様はスペアでしかなかったのに、しゃしゃり出るなよ役立たず!えぇい離せ!離さんか!」 「お……っ!おね、がい、します!も、う……坊っちゃんは……っ、許してあげて、ください!」 「このぉ──!!」 自分が殴られるのは良い。いくら痛め付けられても堪えられる。 でも、それでも自分は──俺は──坊っちゃんを守らなきゃ。 「何なんだ貴様は!?何がそこまで貴様を駆り立てる!?」 「……そん……なの、坊っちゃんが……好きだから、です……」 「愛だとでも言うのか!?はっ、この異常者め!」 異常? あぁ、確かにそうかもしれない。 そうかもしれない──けど。 それでも、自分は── 「えぇ大好きですよ!自分は……坊っちゃんのことが!!」 おわり 特に意味は無いんだ、すまない(´・ω・`) 0:48
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