転校初日

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「南条みくです。今日から宜しくお願いします。」 教壇に立ち頭を下げる私の顔にはon眼鏡。 念のためだよ、念のため。 何だよ? 悪ぃのかよ? 先生が指定した席に腰を降ろして一時間目が無事始まった。 それにしてもでっけー学校。 危うく迷子になるとこだったよ。 なるとこだよ…なってないよ? さすが金持ち学校… クラスを見渡せば… 眼鏡のガリ勉君風の男の子。 喧嘩?したことありませんわよ?風の女の子。 何より… 皆真面目に先生の言う事をノートに書き付けてる!! 誰も漫画読んでねー! 携帯触ってねー! 寝てなーい! 何で?何で? 先生そんな面白い話してる? …ありえねー… 何もかもが中学時代と違い過ぎる… 上手くやってけんのか?私? いや。 私は頭を振る。 あ、決して兄貴の病気が移った訳ではありませんよ? あしからず。 半年… 半年もの間… 普通の女子として溶け込む為に頑張ったんだ。 大丈夫… 頑張れ私!! 休み時間になると私の回りに人が集まってきた。 金持ちでも転校生が珍しいらしい。
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