転校初日

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「おーい。みく。用意出来たかー?」 兄の声で我にかえる。 「今行く。」 部屋のドアを開けてリビングへ。 私を見て立ちすくむ兄の隼人。 「…萌え」 「え?兄貴なんて?」 「いや。何でもないんだ。」 頭をブルブル振っている。 相変わらず変な兄貴。 テーブルに向かって朝食をとっていると 「大丈夫か?」 「もち。練習の成果を発揮してくる。」 「心配だな。」 「何が?」 私はパンをかじりながら答える。 「普通の女の子は兄貴とは呼ばない。物を食べながら喋らない。」 チッ 「舌打ちはしない。」 「大丈夫よ。お兄ちゃん。私、頑張るから。」 「…お兄ちゃん?」 「…?」 「いい。萌え…」 「え?」 「何でもないんだ。」 再度頭をブルブル振りだした。 え?病気?
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