転校初日

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まぁ兄貴はほっといてと… 「じゃ、私行くね。」 私は椅子から立ち上がる。 「じゃ、送ってく。」 え? 何で? 小学生じゃあるまいし… 「いらないよ。」 「駄目だ。」 「何で?」 「みくみたいに可愛い子が一人で歩いて行くなんて危険過ぎる。」 はー? 何言っちゃってんの? 頭いっちゃってんの? この馬鹿兄貴は? 「何言ってるの?大丈夫に決まってるよー。」 「駄目だ。」 駄目なのはこの馬鹿兄貴だ。 でもこうなったら意地でも付いてくるのがうちの馬鹿兄貴… それは嫌! 何が悲しくて兄貴と同伴出勤?? 嫌すぎるー!! 私は立ち上がった兄貴の横に立って… そっと手を握る。
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