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「みく?」
私は兄貴の目をじっと見上げて
「ありがとう。嬉しい。でも…お兄ちゃんかっこよすぎて…一緒に行くと注目されちゃいそうだから…」
「…」
「注目されると恥ずかしいし…一人で頑張って行く。応援してくれるよね?」
「勿論だよ。」
「ありがとう。お兄ちゃん大好き。」
私はとどめにニコッと笑う
「みくー!」
馬鹿兄貴はガバッと私に抱きついてくる。
シメシメ。
上手くいった。
名付けて
【馬鹿兄貴陥落作戦】
相手が馬鹿だから何度でも使えるのが最大のメリットのこの作戦。
方法は至ったって簡単。
上目遣いでジッと見つめ(目が潤んでりゃ完璧)可愛くお願い。
以上。
何故か分からないが毎度コロッと言う事を聞いてくれる。
兄貴は名残惜しそうに頭をグリグリしている。
「もう行かなきゃ。」
その一言をきっかけに兄貴はやっと離れてくれた。
「じゃ、行ってきます。」
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