番外編 ~圭悟の呟き②~

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もう一度、 ゆっくりと窓一面に見える青空に目を移してから、 七瀬の額に自分の額を重ね合わせる。 そして今の想いを言葉に乗せる。 「こいつの名前は……蒼心にしないか?」 そう口にしたんだ。 澄み切った青空のような心を持った子になりますように…… そして、今日の青空に誓った俺の父親としての覚悟を忘れない為にも。 「どうかな?」 俺の一文字もない。 七瀬の一文字もない。 だけれど ‘‘ 親父 ” からの最初の贈り物は、この名前がイイんだ。 ここまで散々、七瀬の頭を悩ませてきた名付けに、俺の一声で決定させてしまうことに、多少の申し訳なさを感じていたら、 七瀬は俺の首に腕を巻きつけるように抱きついて、 「きっと、圭悟くんの想いがいっぱい詰まってる名前なんだね。そんな素敵な名前をこの子に付けてあげられるなんて、嬉しい」 そう言った。 「七瀬、こいつと3人で幸せになろうな。絶対に」 そう言うと、七瀬はゆっくりと体を起こしてから俺を見つめる。 「今も幸せだけど、そうだね。これからもっと幸せになろうね」 そう言って笑う七瀬を、俺は心の底から愛してると思った。 =-=-=-=- つづく =-=-=-= (; ・`ω・´)ナン…ダト!?まだ、つづくの? はい、すみません…|ω-`*)シュン 次で最後にしますので…お付き合い下さると嬉しいです。
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