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もう一度、
ゆっくりと窓一面に見える青空に目を移してから、
七瀬の額に自分の額を重ね合わせる。
そして今の想いを言葉に乗せる。
「こいつの名前は……蒼心にしないか?」
そう口にしたんだ。
澄み切った青空のような心を持った子になりますように……
そして、今日の青空に誓った俺の父親としての覚悟を忘れない為にも。
「どうかな?」
俺の一文字もない。
七瀬の一文字もない。
だけれど ‘‘ 親父 ” からの最初の贈り物は、この名前がイイんだ。
ここまで散々、七瀬の頭を悩ませてきた名付けに、俺の一声で決定させてしまうことに、多少の申し訳なさを感じていたら、
七瀬は俺の首に腕を巻きつけるように抱きついて、
「きっと、圭悟くんの想いがいっぱい詰まってる名前なんだね。そんな素敵な名前をこの子に付けてあげられるなんて、嬉しい」
そう言った。
「七瀬、こいつと3人で幸せになろうな。絶対に」
そう言うと、七瀬はゆっくりと体を起こしてから俺を見つめる。
「今も幸せだけど、そうだね。これからもっと幸せになろうね」
そう言って笑う七瀬を、俺は心の底から愛してると思った。
=-=-=-=- つづく =-=-=-=
(; ・`ω・´)ナン…ダト!?まだ、つづくの?
はい、すみません…|ω-`*)シュン
次で最後にしますので…お付き合い下さると嬉しいです。
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