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「理奈、まだ早い時間帯だけど明日に備えて寝ようか?」
「どうして?嫌!!絶対に嫌!!」
頬を膨らませて拗ねる理奈の表情が幼い子供のようで可愛くて、どんな我が儘でも聞いてあげたくなる。
まだ新婚生活も始まっていない段階で、奥さんにノックアウトされている俺って、物凄く情けない旦那じゃないか?
こんな俺の姿を貴司と美奈子が見たら、間違いなく大爆笑されるな。
「理奈、どうしても寝たくないのか?」
「……うん。寝るなら、修二君とお風呂に入ってからがいい。」
はあ、参った。
理奈と風呂に入って理性を保てるか心配だが、もう降参するしかない。
「……分かった。理奈、風呂に入ろう。」
「本当?修二君、私と一緒に入ってくれるの?」
「ああ、理奈と一緒に入るよ。」
「ふふ、ありがとう!!嬉しい!!」
笑顔ではしゃぐ理奈を見ていると、俺の理性の事なんて関係なく、風呂に入る事にして良かったと思う。
でも、手を出さないとは言い切れない。
はあ、やばい。
ハネムーン先までの我慢だと思っていたが、出発前に悩まされる事になるなんてな。
俺の可愛い奥さんは、純粋だけど手強い小悪魔だ。
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