第2話

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6月14日 ここ数日なんとか気持ちを落ち着けてきたのだが、今日の朝嫁さんにいろいろと言われ、どうやら今日が最初のXデイになるだろうな。 嫁は自分と家族のことで悩んでいて、なんとか解決するべく動いたのだけれど、本人は納得がいっておらず、というか、俺がそこまで気が回らなかったのが原因だった。 嫁の苦しみは、嫁のものであり、確かに苦しいけれど、生活に直結はしない。 俺が考えていたのが、生活に直結する事。 それを自分のことしか考えてないと言われれば、確かにそうかもね。 そうは言っても既に過去の話。 生きていくのに大切なのは、金と信頼。 その両方が嫁がなくなったと思えば終わりだ。 言い訳をするつもりはなく、ありのままを伝えるしかない。 ただ、言った俺は楽になるし、どちらかというと「どうにでもしてくれ!」という状態になる。 なぜなら、どうしようもないから。 今まで家族のために一生懸命諦めずにやってきたとは思う。 家にも一度だけ給与入れれなかったけど、3年半借金しながらやってきた。 使い込んでる金もあるけど、半分位は返したと思う。 ただし、本当の事は言っておらず、嘘をつき通してきた結果なので、どうであれ受け止めるしかない。 自分がかわいそうだからやってきた結果。 未だになんとかしようと思ってるし、そこの部分はまるで諦めてないけど、そろそろ決断しなくちゃならない。 ピンチだけど最大のチャンスかも。 これでダメになるなら、一生一緒にいるのはきっといるのは厳しいだろうな。
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