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「この、バケモノ!」
飛び交う石に、ひたすら私は自身を庇うことしか出来なかった。
中には大きな石も飛んできて鈍い衝突音が耳にまとわりつく。
いくつもの青アザが出来ても村人からの攻撃は止まない。
村人からの罵声、侮辱、嗚呼…。
「やめて…やめて!」
どうして私の声は届かないのだろう。
痛くて辛くて、ただひたすら村人からの攻撃に絶え、止むのを待つしか無かった。
──私は鬼なんかじゃない!
何度叫んでも届かない、私の思い。
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