こたクンの恋人

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膝がカクカク痙攣してくる。立っていられない。 こたクンの首に腕をまわしてしがみついた。 「あっ・・・」 こたクンの顔・・・真っ赤だ。 こたクンもドキドキしてる。心臓の音が聞こえる。 こたクンが僕に触れてドキドキしてくれてるんだ。 なんだかすごくうれしくなった。 こたクンは僕のいろんなところにチュウの跡を残した。痛くない。なんだか嬉しい。ふと顔を上げて 「俺を・・・嫌いになった?」 首を振った・・・声が出なかったから。 嫌いにならない。こたクンが好き。 「ゆき、好きだよ。お前がいないと俺、駄目なんだ」 「ダメなのは・・・ぼく・・・なのに」 「俺がダメなの。ごめん・・・無理やり」 「無理やりじゃないよ・・・気持ち・・・よかった・・・こたクンがドキドキしてくれて嬉しい」 「お前の顔、真っ赤だよ・・・洗っておいで」 「今、立てない」 こたクンはスクっと立って下着だけ履くと、ひょいっとお姫様だっこしてくれる。 洗面台までそのまま連れて行ってくれた。 「情けない・・・僕」 「いや。好きと思ってくれたら嬉しいから」 顔を洗っても赤いのは収まらなかったけど、抱き合ったまま、ベッドで寝てしまった。 朝までお互いこぬくもりを感じたまま朝を迎える。 その次は神戸まで行って遊んだ。 帰路に着いたのはもう夜だった。 帰りはみんなぐったりで、新幹線の中でスッカリ寝てしまった。ずっと寝不足だったからな。 僕とこたクンは見えないところでずっと手握り合ったまま、東京まで帰ってきた。
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