第一夜:お目覚めですか、女王様

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そして、その場に居た皆もフッと笑みを浮かべた。 「さて…」 5人が一斉に立ち上がる。 「クイーン、お前の答えを聞かせろ。」 「僕はぜひ君に来て欲しいけどね…??」 「そうですね、できる事ならば…」 「じゃないと来た意味ねーしな」 「そうそう!どうするの??」 一斉に私に視線が集まる。 「ここで暮らし、狙われ続け殺されるか…俺達と来て共に暮らすか…もし来るならば俺達は命に変えてもお前を守ってやる。」 ゆっくりと深呼吸する。 「私は… 貴方達について行きます…」 5人が不敵な笑みを浮かべる。 「まぁ、来ないと言ってもお前に拒否権はないがな…必ず俺はお前を手に入れる…」 「抜け駆けはダメだよ…??僕も本気を出すからね…」 「全く貴方達は…まぁ私も譲る気はないですけどね。」 「ふん、俺が負けるわけねーだろ!お前は黙って俺に守られてろ!」 「皆、やる気だね!ま、僕も負けないけど!」 私の新しい生活が始まるー… "ようこそヴァンパイアの世界へ!!" そう言って差し出された5人の手… 私は一体誰の手を掴むんだろう…
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