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「うちらも海月の事、大好きだよ」
菜花が海月の頭を抱く。
真理もそばに寄って、海月の頭を撫でる。
「私もだよ」
「…うん」海月が頷く。
そんな海月を真理が決心した様に真剣な目で見た。
「ねぇ海月、海月の事が大事だから言うよ」
海月がコクリと息を呑む。何を言われるか分かった気がした。
「私はもう、徳井にこれ以上近付いて欲しくない」
ビクッ…と身体が震える。
「今回の事はきっと、徳井絡みの事だって海月も分かるよね?」
「……」
何も言えない。
真理が言いたい事も考えている事も分かる。
「私は海月に傷付いて欲しくない。嫌な思いもして欲しくないの。」
そう話す真理の方が傷付いている様に感じた。
でも…。
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