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「じゃあ、また明日ね」
言葉通り理紫は次の日も、その次の日も図書室に来る様になった。
海月は今まで通り、桜の樹の見える窓際の席で、いつ来るか分からない理紫の事を待つ。
1ヶ月も経つと、学校では海月が理紫の新しい《今の彼女》になったと広まっていた。
違うのに……。
第一、菜花と真理、杉浦と阿部も一緒なのに何で私が《今の彼女》という風になるんだろう、海月は思っていた。
そう、何だかんだで、この間ファミレスでお茶をした6人は一緒にいる事が多くなっていた。
理紫も珍しく前の《今の彼女》と別れて1ヶ月以上も経つのに、次の《今の彼女》を作っていなかった。
色々と噂は聞こえてきた。
けれど、理紫も誰も何も言わなかったから海月も聞かなかった。
理紫には、毎日会えるし、悲しい思いはしなくていいし、何しろ6人でいるのは楽しい。
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