第3話

3/15
2121人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
そして、段々(海月)と呼び捨てで呼ばれるのも、《理紫》と呼び捨てで呼ぶことにも慣れてきていた。 いや、慣れさせられたと言った方が正しい。 男の子を呼び捨てで呼んだ事なんかなかったし、あの時は勢いだったから、その後、どうしても《徳井くん》とか、呼べても《理紫くん》と言ってしまっていた海月を理紫は許してはくれなかった。 その都度、優しく《理紫》と呼ばせる。 …先生みたい。 思いだして、クスッと笑ってしまう。 とても仲良くなれている気がする。 見ているだけしか出来なかった少し前だったら考えられない事。 やっぱり《友達》はいいな…、あの時の判断は正しかったのだと海月は思っていた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!