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そして、段々と呼び捨てで呼ばれるのも、《理紫》と呼び捨てで呼ぶことにも慣れてきていた。
いや、慣れさせられたと言った方が正しい。
男の子を呼び捨てで呼んだ事なんかなかったし、あの時は勢いだったから、その後、どうしても《徳井くん》とか、呼べても《理紫くん》と言ってしまっていた海月を理紫は許してはくれなかった。
その都度、優しく《理紫》と呼ばせる。
…先生みたい。
思いだして、クスッと笑ってしまう。
とても仲良くなれている気がする。
見ているだけしか出来なかった少し前だったら考えられない事。
やっぱり《友達》はいいな…、あの時の判断は正しかったのだと海月は思っていた。
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