7.

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ドキン‥ッ… こんなに至近距離で見つめられて、海月は別の意味で話せなくなってしまう。 それによく考えたら、私、なんでこんな、理紫くんの膝なんかに座っているの? 冷静になって、自分を取り戻したら、意識のし過ぎでどうしたらいいのか分からない。 でも今さら…。 「…プッ」 すると、理紫がいきなり笑った。 いつもの手の甲を口元に当てて笑う仕草。 「残念」理紫はそう言うと、すっくと立ち上がり、海月の事も抱き上げる様にして立たせた。 そして、さっきとは違う表情で海月の事を見つめる。 「海月」 「…はい」 背筋がピンと伸びる。
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