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「…前に渡り廊下のところで上から水をかけられたの」
「…!!」
今度は理紫が驚いた顔をする。
それから、海月は理紫に、ここ2週間位であった事を全て伝えた。
水を掛けられたこと。
下駄箱に入っていた手紙。
隠された上履き。
海月の話を理紫は腕組みをしながら、黙って聞いていた。
「…きっと、何か私が誰かの気に入らない事をしたんだと思うの。だから、大丈夫だよ?」
最後に海月がそう言うと「俺のせいだね…」と、理紫が呟いた。
それを聞いた海月は焦って言った。
「違うから!理紫のせいじゃない!誰がやったのかも分からないし、私は前にもこういう事あったから大丈夫!」
理紫が顔を上げる。
「こういう事あった…って、どういう意味?」
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