第3話

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そんなある日、その日も海月が菜花と放課後に図書室へ向かおうと1階の渡り廊下の端を歩いている時だった。 ばしゃ…ん! 「……えっ?」 いきなりの事で一瞬何があったか分からない。 気付くと全身がびしょ濡れになっていた。 バタバタバタッ…。 上の廊下を女の子が笑う声と走り去る音。 「海月っ!」 少し後ろを歩いていた菜花が駆け寄って来た。 「……」 ポタポタと雫を垂らしながら、呆然と立ち尽くす。
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