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「誰よ!こんな事するのは!」
菜花が上を睨みながら怒鳴った。
そして、海月に向き直ると
「海月、1度教室に戻ろう?ジャージ、あるよね?」
と言う。
海月は頷いた。
小刻みにカタカタと身体が震えてくる。
「…大丈夫」
やっと声がでた。
「落ちついて、海月。早くジャージを取ってきて真理の所へ行こう?」
菜花に肩を抱かれ、促されて、海月は歩き出した。
******
「どういう事よ!」
「真理…」
菜花がため息をつく。
「菜花!あんた海月についてたんでしょ?!何でしっかりと見てないのよ!」
女子バレー部の更衣室。
海月の姿を見て、話を聞いて、真理が菜花に吠えた。
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