2121人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「とにかく!…風邪ひくから、先に海月着替えさせてよ」
菜花が、もう1度大げさにため息をつく。
真理が菜花を睨んでから、自分のロッカーからバスタオルを用意して
「海月、これ使って…」
と、海月に手渡す。
「…ありがとう」
海月が受け取ると、真理が痛々しそうな顔で海月の事を見た。
「大丈夫だよ?、真理ちゃんのせいじゃないんだから、そんな顔しないで」
ゆるく笑う。
「海月…」
「シャワー、借りるね」指を差して場所を確認するとシャワー室に向かった。
海月がシャワー室に入って水音が聞こえ始めると、待っていた様に真理が言った。
「だから言ったのよ!」
「真理…」
菜花が困った顔をする。
最初のコメントを投稿しよう!