第3話

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「とにかく!…風邪ひくから、先に海月着替えさせてよ」 菜花が、もう1度大げさにため息をつく。 真理が菜花を睨んでから、自分のロッカーからバスタオルを用意して 「海月、これ使って…」 と、海月に手渡す。 「…ありがとう」 海月が受け取ると、真理が痛々しそうな顔で海月の事を見た。 「大丈夫だよ?、真理ちゃんのせいじゃないんだから、そんな顔しないで」 ゆるく笑う。 「海月…」 「シャワー、借りるね」指を差して場所を確認するとシャワー室に向かった。 海月がシャワー室に入って水音が聞こえ始めると、待っていた様に真理が言った。 「だから言ったのよ!」 「真理…」 菜花が困った顔をする。
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