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「ちょっと!全然拭いてないじゃないっ!」
海月がシャワー室から出てくると、菜花が走り寄って来た。後ろから真理も付いてくる。
やっぱり心配してくれてる。
海月は胸がほっこり暖かくなるのを感じた。
「全く、もうっ!」
菜花にタオルを奪われ、頭をガシガシと拭かれる。
「菜花、痛いよ」
「お黙りっ!子どもじゃないんだから、自分でしっかり拭かなきゃダメじゃない!全く手のかかる…」
トン…ッ…。
何だか胸にほっこりしていたものがこみ上げて来て、海月は菜花に頭をくっつけた。
「海月?」
「大好き…」
言われて、菜花の手が止まった。
海月は続けて
「真理ちゃんも大好き。2人がとても好き」と言った。
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