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「こんにちは~!」
扉を開けると、カランカランと、カウベルが鳴る。
この音は、いつ聞いても心地良く心に響く。
「こんにちは、みぃちゃん。今日もよろしくね」
カウンターの奥で、グラスを拭きながら、マスターが声を掛けてくれた。
「はい、マスター。
よろしくお願いします」
そう言って笑顔で答えると、海月は準備をする為に、お店の奥にあるスタッフルームに向かおうとした。
すると、
「ちょっと…、みぃちゃん、いいかな?」
マスターに呼びとめられる。
「はい?」
海月が足を止めると、
「前から気になってたんだけど、みぃちゃんは、何で僕の事をマスターって呼ぶのかな?」
と苦笑して言った。
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