12.

20/24
前へ
/40ページ
次へ
「こんにちは~!」 扉を開けると、カランカランと、カウベルが鳴る。 この音は、いつ聞いても心地良く心に響く。 「こんにちは、みぃちゃん。今日もよろしくね」 カウンターの奥で、グラスを拭きながら、マスターが声を掛けてくれた。 「はい、マスター。 よろしくお願いします」 そう言って笑顔で答えると、海月は準備をする為に、お店の奥にあるスタッフルームに向かおうとした。 すると、 「ちょっと…、みぃちゃん、いいかな?」 マスターに呼びとめられる。 「はい?」 海月が足を止めると、 「前から気になってたんだけど、みぃちゃんは、何で僕の事をマスターって呼ぶのかな?」 と苦笑して言った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1414人が本棚に入れています
本棚に追加