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「えっ…?」
考えた事はなかった。
ただ何となく…。
「常連さん達もそう呼んでるし、お店の経営者さんだから《マスター》ってお呼びしていたんですけれど…。
もしかして、おイヤでした?」
もし、そうだったら申し訳ない…。
海月はしょんぼりとして俯く。
そんな海月の姿を見て、今度はマスターが慌てて、カウンターから出て来た。
「イヤ、別に責めてる訳じゃないから」『顔をあげて…?』
側に駆け寄ってきて、そっと海月の肩に手を置く。
海月が顔を上げると、覗き込んだマスターの顔が、余りにも近くにあって、思わずドキッ…とした。
「あっ…あの?」
たじろいだ海月に、マスターがふんわりと優しく微笑う。
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