1414人が本棚に入れています
本棚に追加
「……っ…!」
涙がポロポロと溢れでて、零れてしまいそうになる声を止める為に、海月は口元を押さえた。
「ちょ…、ちょっと、みぃちゃん!一体どうしたの?」
桐谷が焦った声をだす。
「ごめ…なさっ…」
こんな事でどうして…?!
どうしよう、マスターがびっくりしてる。
でも、どうしようもない…、涙が止まらない。
どうしたらいいか分からなくて、
「ごめん…なさ…い」
もう1度、謝ると、
「謝らなくていいよ…」
と桐谷に引き寄せられ、抱き締められた。
その行動に、海月は驚いて身体を震わせる。
すると、桐谷は、
「泣いてる女の子を慰める方法が、今これしか思い浮かばないだけだから気にしないで」
と笑った。
最初のコメントを投稿しよう!