第8話 14.

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大丈夫だよね…? 海月はベッドを直すと、もう1度部屋を見回す。 もう、する事はない? 何かしていないと、緊張で、どうにかなってしまいそう…。 無意味に部屋の中を歩き回っていると、キッチンに、さっき理紫が置いたペットボトルがあるのが目に入った。 「あっ、冷蔵庫にしまわなきゃ…」 パタパタとキッチンに向かう。 海月が丁度、ペットボトルを片付けようと手に持った時、カチャ…と音がして、バスルームの扉が開いた。 振り向くと理紫が、白いバスタオルで頭を拭きながら、バスルームから出てくるところで…。 …その姿を見て、海月の心臓は爆発しそうになる。 素足にブルージーンズ。 けれど、ベルトの金具は締めずに、ジーンズのベルト通しに引っ掛けているだけ。 しかも、綺麗に筋肉のついた上半身には、何も身に付けていない。 慌てる海月に理紫は、 「タオル、出してくれてて助かったよ」 と言って、バスタオルを頭に被ったまま、ニッコリと笑った。
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