第8話 14.

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真上から見下ろしてくる理紫に、海月は首をふるふると振る。 そして、やっぱり理紫が勘違いしている事を確信した。 違うよ、後ろめたいのは、理紫を騙している事。 「いつもはどんな風にしてるの?」 いつも、なんて無いの。今夜が初めてなの…。 海月が黙っていると、理紫は更に聞いてくる。 「海月はどうされるのが好き?」 『アイツより、絶対よくするから…』 耳元で囁く理紫の顔に、海月はそっと手を伸ばした。 「理紫のいい様にして? 理紫が好きにしてくれるのが…、」 だって、私は何も分からない。 「…1番嬉しいから」 潤む瞳で理紫を見つめる。 理紫は目を見開き、ゴクリと息を飲むと、 「…すっげ、殺し文句」 そう言って、口唇を落としてきた。
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