1428人が本棚に入れています
本棚に追加
始めは触れる様な、啄む様な口付けが、段々と深くなっていく。
大丈夫。
キスは今迄に、何度もして貰ったから…。
角度を何度も変えながら、舌を絡め合う口付けに、頭がぼぅっ…と、しながらも、海月は懸命に理紫に応えた。
そうするうちに、服の上から身体のラインを確かめる様に滑らせていた理紫の手が、服の裾から中に入ってくる。
海月はその手を押さえたい衝動に駆られたが、グッと堪えた。
その指先は、脇から背中の方へ回り、背中の窪みを下から上に、ゆっくりと撫でてくる。
海月は、そのゾクリとする様な感触に、思わず「…やっ」と身体を戦慄(わなな)かせた。
そんな海月に、理紫は、
「…大丈夫だよ」
と、甘い吐息で囁いて、今度は首筋に口唇を埋めてくる。
その瞬間、胸元がふっと軽くなり、ホックを外された事が分かった。
「…っ!」
思わず、身体を丸めようとするが、それよりも早く、理紫に両手をベッドに押し付けられる。
最初のコメントを投稿しよう!