第8話 14.

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「…鍵、かけてない」 「……」 理紫が黙って、海月の後ろに手を伸ばし、カチリと鍵を閉める。 そして、また口付けを再開しようとすると、 「…理紫!でっ、電気っ!」 海月がまた叫ぶ。 「電気…?」 「まだ、電気点けてないもの…」 「…そんなのいいじゃん」 「やだっ!暗くて怖い…」 「……」 暗闇の中で、大きなため息が聞こえて、理紫の身体が海月から離れる。 海月はホッと、息をついたが、 「どこ?」と聞かれ、 慌てて、「あっ…、左の方」と答えた。 パチンと音がして、眩しい光が広がる。
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